ギュッと五臓六腑

沖縄、青い海、青い空、白い雲、クソな自分

飛行機、何回乗っても慣れなくて、航空事故から坂本九を連想して思いを馳せてしまうのやめたい。上をむぅうういてぇあぁぁるこおぉおう♪もっと気楽にさーアタシ、飛行機君のこと、鉄の棺桶じゃなくて鉄のゆりかごだと思えるようになりたいな。機体が空中分解して海に落ちるという自分の誇大妄想が怖くて(妄想に誇大とかなくない?)、無心になるためにじゃがりこガリガリガリガリ食べて寝たら那覇に着いてて自衛隊機がサメみたいで格好よくてぷるぷるえへー。オスプレイ乗ってみたい。梅雨だとおうかがいはしていましたけれどもスコールッッッて感じの豪雨に亜熱帯を実感させられてため息。湿度がやばい。ただでさえ夏が嫌いなのにこれから一ヶ月も沖縄で過ごすなんて。宿泊場所の近くには旦那が待望のA&Wがあって、さらにバーガーキングもあって、ジャンクフードの食べたさには素直でいられそう。A&Wルートビアってビールじゃないの……!?A&Wルートビアのあるバーガーキング、という雑なレッテルを貼っておいた。沖縄の夜ごはん、何を食べればいいかわからなくてとりあえず旦那の好みに合わせておこうと『まぜ麺まほろば』に行ったらおいしいまぜ麺でよかった。東京でも食べたい味だった。旦那、柚子味噌?柚子胡椒?が好きで、ごはん屋さんで出てくるたびに「俺これ好きなんだよね」って言ってくるぐらいだから自宅で食べる用に買えばいいのにと思う。

初めまして沖縄ダイビングだった。慶良間諸島の、座間味島の七番崎、黒島の北ツインロック。地形がいちいちダイナミックで、水中で切り立ってる崖とか、怖くてしばらく呼吸安定しなくて焦る。バイカナマコとクロエリナマコとニセクロナマコが3匹集会してて激萌え。同じ長さのナマコが3匹並行に並んでるなんて人為的だったけどなんだったんだろう。バイカナマコ、表面の梅花っぽいところが無機質でおもちゃみたいでかわいかった。イシナマコ、硬くてコロコロしててかわいかった。黒地の表面に白い砂をまとってるから、よくダイバーが指で文字を書いて残していくらしい。沖縄のナマコ、数自体は多くないけど、いちいち大きいので抱きしめたい欲がすごい。抱き枕にしたい。アデヤカバイカナマコまだ見つけてない、見つけて抱き抱えたい。ダキカカエタイって漢字で書くと頭痛が痛いと同じ属性になってしまう感じある。ダイビングに疲れてぐうぐう寝て起きたら0時ごろで、朝までやっているらしい『大福そば』という大衆食堂でチャンポンと沖縄そばを食べる。沖縄でのチャンポンの意味するところは野菜炒めのっけごはん。野菜をおかずに白米を食べるの苦手だったんだけどここのは大丈夫だった。野菜いっぱい乗ってるし入り卵も豚肉の千切り?みたいなのも入ってたし健康にも悪くな……ないかな?どうかな。

沖縄に、沖映通り、という、モノレール見栄橋駅から、観光客で溢れかえる国際通りに側面からゴッと突き当たる通りがあって、これは今はなき映画館『沖映本館』が名前の由来。私が「映画館の跡地の雰囲気って独特だよね、なんかものものしいよね」と言ったら旦那に「『ものものしい』は用法として間違ってる」と指摘される。いやものものしいって怖いとか触れてはいけないとかそういう感じでしょ私の主観でそう感じたんだから間違ってないよ、と抵抗しても間違ってるでしょの一点ばりで「そもそもものものしいの意味わかって使ってんの?」とのこと。憶測で言い合っても仕方ないので調べる。「1 重々しくきびしい。いかにもいかめしい。また、大げさである。 2 容姿・態度などが、堂々としている。威厳がある」。うんうん、「合ってるじゃん、容易に近づけない雰囲気だよね、って意味で私この言葉使ったよ」と言うと無視された。悲しい。悲しいっていうか私はムカついてて、非は認めて謝れよと思うし、うーん多分この人、自分の知識とか経験を強固にしすぎて更新できないタイプか、もしくは自分の知識とか経験に齟齬のあることを私に言われたらひとまず私の方を間違ってるとみなす程度には私のことバカにしてるかのどちらかなんだろうなと思う。そういうの、他人が相手なら、勝手にやって周囲から嫌われればいいじゃんねー?、で済ませられるけど、彼が相手であれば将来的に一番消耗させられるのは私だ。離婚しない限り。家族からは逃げられない。こういう言い方はいかにも女性的で恥ずかしいけど同様の諍いは前からあって、そのたびに流してきたけど、あと何回で耐えられなくなってしまうんだろう。