ギュッと五臓六腑

シンガポール動物園は湖のほとりにあったよ

11月22日(日)のはなし。

 
Singapore Zooに行った。シンガポール動物園。行ったって簡単に言ったけど本当は逆方向のバスに乗ってバスの運転手のご婦人に「ここで最終なんだけど!?」ってキレられたりしたあげくの到達だった。シンガポールのバス、次の停留所はどこどこですとか、このバスはどこどこ経由のどこどこ行きですとかいう情報がバス内から一切わからないようになっていて(まったく関係ないけど新幹線を外から見ると格好いいけど新幹線に乗ってたらその新幹線の格好よさがわからないあの現象を思い出した)、玄人向けにも程があるので素直にタクシー使いましょう。シンガポール動物園、柵とか檻をできるだけ無くそうという努力がされていて、気がつくと目の前にワオキツネザルのしっぽがぶら下がってたり、振り向いたら装飾の激しいでっかいトカゲが真顔で静止してたりする。あいつらなんで逃げ出さないんだ。大きいワニがいて「ポケモンだ!ポケモンだ!」という感じだった。オーストラリアの動物園もそうだったけど土地が広い国の動物園は順当に広くて楽しい。
 
2日目に行ったカフェDrury Laneにもう一度行く。アボカド……アボガド?と炙ったサーモン?炙ってあったのかあれは?が挟まれてるサンドウィッチが大変おいしかった。動物園で歩き疲れてたので生き返る心地。ホットチョコレートも相変わらずおいしくてニコニコ。日本の、例えばスタバみたいな気取った気難しさは無く、かといって、例えば大衆食堂の粗暴さも無く、各々が自然に振る舞える空間だなあとぼんやりと思う。店員さんも適度に放っておいてくれるし。それは国柄かなあ。
 
日本行きの飛行機をチャンギ空港で待つ。トランジットエリアの休憩席には電源もフリーwi-fiも用意されていて不便が無い。搭乗までにはまだまだ時間があって、眠くて、早く日本に帰っておいしいホットチョコレートが飲めるお店を探さなきゃと考えている。シンガポールは暑くて、そのせいで、日本の寒い冬を懐かしんでいる。

シンガポールのキノクニヤイズナイスショップ

11月21日(土)のはなし。

 
昼ごはんをLau Pa Sat Festival Marketで食べる。ラウパサ、建物が新しくてオフィス街の中にあるから治安もいい、困ったらここに来たい、来ました。日系パン屋さんMUGIHOでクロワッサンとチーズトースト食べた。クロワッサン、大きいしおいしい……。例えシンガポールでもクロワッサンはどう転んでもクロワッサンなのかなあと考えていた。ていうかコピ!!!コピおいしい!!!!酸っぱい豆を使ってないコピが2シンガポールドルくらい(詳細は忘れました)で安く飲めるの幸せ。毎日来たい。何がスタバやっちゅーの。練乳だけ入ったコピが"Copi O"で、それはわかるけどミルクも入れてほしいよ〜とキョロキョロしてたらちゃんとメニューに練乳と砂糖とミルク入りのコピ"Copi Susu"があって無事ゲロ甘コピを飲めて満足。
 
ラウパサの近くのCosta Coffeeでホットチョコレートを飲む。日本でのシアトルズベストコーヒーの立ち位置にありそうなコーヒーチェーン店だなって勝手に思っていた。途中でトイレに行きたくなって、明らかに店内に無さそうだったから店員さんに場所を聞くんだけど「外だよ」としか言われなくて、でしょうね!と納得してとりあえず外に探しに出たら柔和なお顔のお兄さんがお店の中からわざわざ追いかけてきてトイレの場所を詳しく教えてくれた。
トイレから戻りお礼を述べつつお兄さんの机の上を盗み見たら日本語の、かな文字が振られたチベット民族の資料が広げられていて、日本語勉強してるのかな日系人なのかな、わからないけどその親日感も嬉しかったので帰り際にレシートで鶴を折ったのをあげた。

https://twitter.com/yky_sokkou/status/667929860484894721

 

Orchard Roadに行く。人がめちゃくちゃ多い銀座っぽい。交差点が広すぎて「地下を通って渡ってね」とのこと。渋谷のスクランブル交差点を見習えッ……と思ったけど車の通りはこっちの方が多いし車優先でも仕方ない気がする。コーチとかエルメスとか高級ブランドショップが並ぶけど興味がないので無視。オーチャードロードに向かう途中、駅の雑踏の中から聞こえた「キノクニヤイズナイスショップ」という声をシンガポール高島屋に入ってる紀伊国屋で実感するだけして何も買わずに去る。日本の漫画も売ってた。アナログレコード屋さんも見つけて掘ったんだけど明らかに相場より高値だったので溜息を吐いて去る。これが……これがセレブの街・オーチャードロード(?)。結局ウィンドウショッピングだったな。

夜ごはんにOrchard Road駅から歩いて10分くらいのAh Hoi's Kitchenで"シンガポールに来たならマストハブ"と噂のチリクラブを食べたのだけど茹でた蟹がチリソースの海にぶちこまれてただけで別に食べなくてよかったです。もっとチリ味?が蟹に染み込んでるのかと思ってた。茹でた蟹がチリソースまみれなので殻を剥こうとするともちろん容赦なく自分の指もチリソースまみれになる。チリソース熱いしぬるぬるだし半泣きになりながら蟹と戦った。日本語メニューが存在するという情報を得ていたのだけど店員さんに無いって言われてフム〜。チリソースにもそれ以外にも全体的に変なスパイスは効いてなくて私の知ってる中華料理だったのは安心して食べられたし、チリクラブはともかく海鮮焼きそば?が初めて食べる味でおいしかった。それにしても瀟洒なホテルだった。玄関のガラスのドアの透明感が極められすぎていて、通れると思ったところにドアが存在して身体中をゴンッとぶつけてしまったけどロビーで手持ち無沙汰な人を笑顔にしてあげられたしエンターテイナーとしては百点満点だったと思う←これは負け惜しみ。

シンガポールで日本っぽいもの探して食べててバカっぽい

11月20日(金)のはなし。

 
リトルインディアに行った。その名の通りインド街のシンガポール支部。あらゆる出店でお香が焚かれていて、あっ八百屋さんで焼き芋焼いてる?、と勘違いさせられてムカつく。バナナしか売ってないいわゆるバナナ屋さんがあるの南国っぽかった。マフラーから黒煙を吐き出すトラックの荷台に出稼ぎっぽい人たちが集団で乗ってるの、中学生の時の社会科の教科書でしか見たことなかったので実際に目撃できてキャッキャ。
 
Mustafa Centreで物色。日本でいう……ドンキ?ドンキでいいですか?通路が狭いし商品の箱が潰れてたり埃かぶってたりすることが時々あるという点も含めると西友とはいえなくない?アーユルヴェーダ石鹸を選んでる時が幸せだった。swissmissのホットチョコレート粉末を見つけてキャッキャ。
 
晩ごはんはDelhi Restaurantにカレー、というよりナンを食べに行く。ナンが好きナンだ。なんらかの具をナンの中に挟んで焼き上げたものをクルチャというのだけどチーズを具にしたチーズクルチャがおいしくてお代わりする。カレーは日本でインド人がやってるカレー屋さんで食べるのと同じ感じだったというか変なスパイスが効かせられたものをできるだけ避けたくて観光客向けの当たり障りのないカレーを提供してくれるようなお店をわざわざ選んだんだよねお腹は壊したくないじゃんね。ここ、注文用のiPadを用意してくれてるお店で、シングリッシュ怖い怖いウーマンの私にはとても心地よかった。近くの席から日本語が聞こえてきて耳をそばだてると大学生風の日本人オタ……ギークが「単位が〜留年が〜」という話をしていてその空間だけ日本っぽかった。リトルジャパン。

シンガポールでおいしいものを探すの私はまだ諦めてない

11月19日(木)のはなし。


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Maxwell Food Centerで朝ごはんにZhen Zhen Porridgeの魚粥を食べる。白身魚の切り身が入った、お米の粒感の無いどろどろしたお粥で、スープみたいだった。変なスパイスも入ってなくて純粋に魚の出汁の味でおいしかった。フードセンターの中は朝でも蒸し暑いので早く食べ終わって逃げ出したかったのにいつまでたってもお粥は激熱なままで、カクテルライト的な熱さを維持する小型機械でも仕込まれてんじゃねーのこれと思いながら猫舌なのに急いで食べて舌が火傷。
 
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夜ごはんにLau Pa Sat Festival Marketに行く。ラウパサとかラオパサとかって読むよ。ホーカーズなのだけど改装したばかりなのでMaxwell Food Centerと比べると雲泥の差で綺麗アンド清潔感がある。建物の上には時計台があってかわいい。中のお店の外観がほぼ統一されていて、外壁や屋号のフォントが一緒なのでパッと見だとどんなお店なのか認識しづらくてキッチンの後ろの壁に貼られたメニューに目線を向けながら歩く。讃岐うどん、カツ丼、日本のパン屋さん……MAGURO?違うMUGIHOでした調べました、そういう名前のパン屋さんと、あと日本のケーキ屋さん、とかとか日本食 or 日系のお店が結構あって、シンガポールに住むことになったらお世話になるんだろうなぁと妄想しながらもそれらをガン無視してサテーを食べた。サテー、いわゆるヤキトリで、でも鶏だけじゃなくて羊と牛の肉も串に刺されて焼かれる。一本0.7シンガポールドルくらいで、日本円で60円くらい?お酒のつまみに良いやつ。お肉、硬かったけど、硬いからこそ良い、みたいなやつなのかなあ?、味付けがなんかカレーっぽくてウウム〜となりつつもサテーと一緒にもらえたアーモンドソース?が甘くておいしかったので助けられた。道路脇に並んで煙をもくもく吐き出しているサテーの屋台は夜にしか開かれない。日が完全に沈む頃に屋台の前の道路を封鎖してテーブルとイスを設置し始めるのを目撃してニコニコ。エブリデイパーティーだね。
 
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シンガポールで一番背の高いビルOne Raffels Placeの屋上にあるバーGallery & Bar at 1-Altitudeに行く。1日目に登ろうとしてたMarina Bay Sandsを見下ろしてふふーん。入場料と1ドリンク代で一人30ドル。観光地では心を無にしてお金を払うとよい。初めてのシンガポール・スリング、甘くておいしかった。

サブカル女なのでシンガポールでもずんずんカフェに行く

11/18(水)のはなし。


昼間はじぐそうくんがカンファレンスに行くことになっていて、その時間に外出するそれすなわち異国の地で公用語をまともに喋れない女がひとりでフラフラすることを意味するので怖すぎてホテルで布団にくるまっていた。おふとんしゅきしゅきまる丸です。
 
おなかしゅきしゅき丸に変身してしまったので仕方なくホテルを出てDrury Lane cafeに行く。なんて読むんだろう、ドルリーレーン?ハムチーズトーストを食べてワ〜酸っぱくない〜しょっぱいの幸せ〜となった。あとホットチョコレートも飲んだ。ホットチョコレートが好きで、7月くらいにオーストラリアに行った時も飲んできていて、これは日本で常にホットチョコレートを飲めるのがシアトルズベストコーヒーしかないと思いこんでいる(から、外国に滞在してるうちに飲んでおこう、ってなる)ことに起因しているのだけど、実は能動的に調べてないし日本でも飲める場所はもっとありそう。
 
Quarter to Three( http://www.quartertothree.com.sg/ )に移る。ここもカフェ。眠いので普通のコーヒー飲んでた。お会計の時にフィフティーンとフィフティーを聞き間違えてしまって、ただでさえなけなしの自尊心がズタボロになる。英語習いたての中学生時代に退化したっぽい。
 
Maxwell Food centerに行ってTian Tian hainanese Chicken Riceのチキンライスを食べる。昨日食べたのより全然おいしくて感動してしまった。世界的に有名なお店らしくてさすが。パクチー乗せられてない代わり?に餡かけっぽいタレがかかってて鶏肉も割とササミのパサパサ感が無くてプルプルしてた。このチキンライスなら毎日でも食べられる〜って思って個人的なシンガポール食糧危機問題がちょっとだけ快方に向かう。でも合言葉はやっぱり「西洋のものが食べたい」。