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でんぱ組.incの武道館ライブに行ってきた

でんぱ組.incの武道館ライブ。
ライブ当日から1週間たって実感しているのが、本当にあのライブは成功したのだということ。ただの記念ライブではなかった。彼女たちが成長した正しいタイミングで行えたライブだった。それほどに素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
 
 
私が彼女たちの成長を感じたきっかけは、武道館ライブではなくて、今年の3月にリリースされた楽曲『サクラあっぱれーしょん』のMVを見たときだった。メンバー全員が底抜けに明るいのだ。特に顕著なのが、センターは赤、みりんちゃん。
約半年前になる2013年10月にリリースした楽曲『W.W.D Ⅱ』でみりんちゃんはこう歌っていた。
 
赤色 センター張ってる だけど自信がまるでない
(『W.W.D Ⅱ』/でんぱ組.inc
 
これは彼女がでんぱ組.incにいる限り続く最大のコンプレックスだろう。でんぱ組.incのメンバー別人気はいまでも緑のねむきゅんと紫のもがちゃんに二分されるという。ねむきゅんはその経歴を活かしたアート活動を行うことで、また、もがちゃんは青文字系の女性ファッション雑誌Zipperで表紙を務めるなど、でんぱ組.incに新しいファン層を取り込む役割をこなしている。
対してみりんちゃんは?基本的な髪型は高い位置でのツインテール。中身はゲームオタク。ツインテールは一般(いわゆる生粋のアイドルオタクではないライトなファンたち)への受けが悪い髪型だし、ゲームオタクの一面は普段からゲームをしている層にしか馴染みにくいだろう。母数が少ないところからファンを作らなければいけない。自信をなくして当然の環境にいるのだ。
 
しかし『サクラあっぱれーしょん』で見せてくれた彼女の笑顔は、自信のなさとは無縁の、屈託のないものだった。彼女に自信をつけさせた事象とは一体なんだったのか?
その答えはまさに武道館のステージで、彼女の口から私たちオーディエンスにハッキリと教えてくれた。6人ひとりひとりが順番に語るMCの最後に、彼女は力強く言い切った。
 
ここに立って1つ、ハッキリ言えることがあります。私たちがやってきたことは間違ってなかった
 
みりんちゃんはでんぱ組.inc結成当初からの唯一のオリジナルメンバーである。結成当初の秋葉原Dear Stageから、晴れやかなる武道館のステージまでの辛酸を舐めるような毎日に、彼女は"正しさ"を見つけたのだ。それは自信に変わり、笑顔に変わり、センターとして申し分のない輝きを彼女に与えてくれたようだ。
 

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サイリウムの海で踊り舞う まるでパラダイス 竜宮城
(『なんてったってシャングリラ』/でんぱ組.inc
 
真っ暗な武道館の客席にキラキラと光るサイリウムを振る私たちは、武道館という名の竜宮城に住まう6人の乙姫様たちを見守る魚だった。
6人の乙姫様たちは決してパーフェクトビューティではない。泣き虫で、意地っ張りで、それぞれがコンプレックスを抱えた普通の女の子なのだ。それなのにステージの上で踊り舞う彼女たちは、どんなおとぎ話のお姫様たちよりキラキラした笑顔で私たちを魅了してくれた。
私たちはそんな乙姫様たちの王子様にはなれないけど、彼女たちのキラキラが永遠に続くように、もっともっと彼女たちが上を目指せるように、『でんぱ組.inc』の周りを回り続けるのだ。太陽の周りを回り続ける地球のように、日々を、瞬間を、彼女たちの歌や踊りに照らされながら。
 

君の未来を明るく照らすなんてお茶の子さいさいさい!

(『サクラあっぱれーしょん』/でんぱ組.inc