ギュッと五臓六腑

清竜人25

清竜人25解散ラストコンサートに行って伝説を見たぞ、なんだあれは、なんだあのラストソングは、25は竜人くんから出でて竜人くんの中に還っていったのだ、元々竜人くんの中にあったものだったのだ、あのラストソングをつくった頃から25解散の今まで、竜人くんの真ん中に通った芯みたいなものは何も変わらずそこにあったのだ、愛はいろんな形で語られるのだ、その形のひとつがあの歌だったり、25という嘘の物語だったりしただけなのだ、壮大な愛のプロモーションビデオだったのだ。

季節外れの気まぐれな風のようにいつかどこか旅立っても忘れないで
ならば俺はいつだって子どものように君に鼓動ただ伝えるよ

清竜人25「どうしようもないよ…」

 

プロジェクト『清竜人25』の発表時、竜人くんのソロ時代からのファン、いわゆる“古参”は少なからず戸惑った。
彼の音楽性を好いていたファンは「もうアイドルソングしかつくらなくなるのか」とがっかりした。
彼の男性性を好いていたファンは「公式で女とイチャつくなんて」と憤った。それも仕方ない。だってデビュー当初の竜人くんったら儚くて夢うつつで、目の前に人間がいてもそれを透かして向こう側に宇宙を見てるみたいなとっても不思議な瞳をしていたものね、あの透明感ったら!

 

元々音楽性もファッションもゆらぎの頻度と幅が大きいアーティストだったから、25を許せるファンは許したし、許せないファンは離れていった。
ソロ名義で出したアルバムは6枚だったけど、1、2、3枚目ではアコースティックとポップの間を行きつ戻りつしていたところに、4枚目『MUSIC』で突然ミュージカルテイストになったし、5枚目『KIYOSHI RYUJIN』でアコースティックに戻るフリして公共電波に乗せられないようなエグい内容の歌詞を書いてきていた。
4枚目と5枚目でデビュー当初からのファンを容赦なくふるいにかけたところでの25の発表だったから、私は正直めちゃくちゃ不安だった。これがコケたら竜人くん本当に仕事なくなってしまうんじゃないの?

 

まあその不安は「Will you Marry Me?」を聴いて即なくなったのだけど。今でも25の楽曲を代表するのはこの曲だと思うなぁ、悩める女の子を無条件にまるごとすくいあげてくれるような幸福な曲でしょう?


清 竜人25「Will♡You♡Marry♡Me?」Music Video


25のラストコンサート、竜人くんがあんなに長時間しゃべるのを初めて見て笑ってしまった。
ソロ時代のコンサートでは、ピアノを前に呼吸を整える、世界に対するタイミングを見計らうみたいな数分間と、最後にぺこりと頭を下げる「ありがとうございました」だけが、唯一の彼の精一杯のMCだったから。

 

気分屋な人なので今動いているプロジェクト『TOWN』もいつ終わってもおかしくない。
昨日発表されたばかりの4年ぶりの弾き語りツアーは無口な竜人くんの再来なのかしら、久しぶりに竜人くんの歌を生で聴いて、良くも悪くも音源とクオリティ自体はそんなに変わらないなと思ってしまったけど、ライブで聴く「痛いよ」「ボーイ・アンド・ガール・ラヴソング」「ぼくはバイセクシャル」「All my Life」あたりの現人神かよという破壊力は凄まじかったからまた体験したいな。