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『The♡World♡End』がアニソンの皮をかぶった讃美歌だった

音楽

堀江由衣の『The♡World♡End』。

めちゃくちゃいい。

TVアニメ『ゴールデンタイム』の二期OP曲。アニソンにしてはオーケストラみたいな弦楽器の音に厳かな雰囲気さえ感じられて、でも、それで当然で、これはあるふたりの人間、"私"と"君"のための讃美歌なんだと思う。
上のPVじゃショートバージョンなのだけど、これぜひフルで聴いてほしい。この曲の作詞・作曲・アレンジの全部を担当した清竜人について、歌い手の堀江由衣さんはこう言ってますので。

私は背景が凝った曲が大好きで、清さんが作ってくださる曲はいつもそうなんです。メロディラインだけが立ってるんじゃなくて、曲全体で1枚の絵を構築しているような。*1


「あぁ ユメの中で逢えたら言えるかな…」というひとりごとから始まり、眠れない夜にベッドの中でするような堂々巡りな考えを吐露する01:24までの1番目は、この曲にとってはイントロです。長いイントロです。
アニメのOPに使われたのがまさにこの部分で、弦楽器のシャンシャンシャンが印象的なせいで、放映当時はアニメファンとか堀江由衣ファンから非難が。「歌詞が暗くてアニメのOPにふさわしくない」、「堀江由衣の透明感のある声質を無駄にする曲だ」…。フル配信し始めてからは絶賛する声のほうが大きくなった気がする。
シャンシャンシャンに負けず劣らずの堀江由衣さんの濁りのない声、シャンシャンシャンに馴染んでてマジですごいなと思う。

01:22~01:36がまさにミサっぽい雰囲気で、01:36からはそれまでの内省的な歌詞とは対照的に"私"が意思や欲を打ち明け始める。

目を覚ましたら隣にいるから 手を叩いたら裸足で ただ すぐ 逢いたい

ねぇ まだ私のそばから行かないで

めちゃくちゃかわいい「せーの!」のあと、2番目のサビに続いて、それが終わったらPVは途切れるんですけど、真髄はこのあとのCメロなのでマジでフルで聴いてください。(買え買え買え買え買え買え買え買え)

なんて伝えたらこの声は届いてくの…
どうしてフタリなら目の前が輝くの…
なんて歌えばいい? 君無しで震えるの…

後ろの重低音、Baseっぽいの、かっこいい。カラダ揺れる。

3:08~3:38の教会の鐘の音みたいな間奏!
サビとかポップポップしてるのに、重低音すごかったのに、ここで鐘の音!

君のコトバ信じてるよ 飾り気のないコトバだけを
君のユメはどういう色なの? 素直になれない…
手と手 合わせよう

ここの「合わせよう」が、キーが高くて歌いづらいんだと思うけど上擦った声で、勇気出して言ってみました感あってかわいい!かわいい!
そして大サビは裏切らないし最後の堀江由衣さんの囁きもゾクゾクします。(買え買え買え買え買え買え買え買え)


"君"の言葉は"私"を救う、でも素直になれないふたりはふたりを照らす言葉さえもうまく伝え合うことができない。「なんて伝えたらこの声は届いてくの?」と模索した結果ですら「サヨナラは愛してる」であったり「アリガトは恋してる」であったりと暗号めいたものになってしまう。でも私と君は人間と神ではない。実体のある人間と人間で、どちらかが互いの神様めいた役割を持つにしても、「目を合わせたら 本当の事 言えなくても」、「手と手」を「合わせ」ることができる。

例えば君がフタリ寄り添い不安になってもココロは折れない…
離れ離れの夜になっても私は逃げない…
果てしなく愛してるってそう言うの

ここで"私"は"君"にとっての"神"となり、君の道を照らす役割を果たす。

君のコトバ 誰よりも 世界を照らしてる

照らされてばかりだった私は君のおかげで、君のために君の道を照らす神となることができた。そして君の世界は終わり、次は私の世界、私の創世記が始まる。私の世界の中で君が生きる。これはしかし、永遠に続くものではなくて、

Always love you Waiting for you

君の神となった私は君を愛しているし、君を、君の世界の始まりを待っている。
私が苦しむときには君が神となり、君が苦しむときに私が神になる。私の世界の終わり、君の世界の始まり、君の世界の終わり、私の世界の始まり、私の世界の終わり…これを繰り返して、階段を登るみたいにして断続した世界をふたりは巡る。

私の世界の終わりは ほら 君の世界の始まりだったんだ

お互いを神として讃え合う、"私"と"君"のための讃美歌。


以下、メモ。
堀江由衣について:

  • 堀江由衣応援スレで堀江由衣さんのファンが清竜人のこと「清さん」って呼んでるのおもしろかった。もっともっともっと「ほっしゃんに近づくなクソメンヘラ野郎」みたいな感じかと思った。
  • 清竜人ファン側の私としては、堀江由衣さんはクソメンヘラ野郎(清さん)と恋愛関係になるにはかわいすぎる人だから、がんばって逃げて欲しい。

清竜人について:

  • 清竜人は女性歌手に歌って欲しい曲を提供することで間接的にセクハラしてるんだと私は思っていて、それはでんぱ組のねむきゅんに提供した『あのね、実はわたし、夢眠ねむなんだ…♡』を聴いてより強い疑惑になった。あの曲はねむきゅんに「夢眠ねむはイケナイ乙女 OTOKO達を狂わせるの セクシーポリティシャン さらに ラブリーテクニシャン」って言わせたかったんだと思う。
  • 堀江由衣さんに提供したもうひとつの曲『半永久的に愛してよ♡』も、恋愛曲という皮をかぶった、堀江由衣ファンを萌えさせるための曲…という皮をかぶった、清竜人を萌えさせるための曲としか思えない。清竜人、理屈こねたワガママを女の子に言われるの好きそう。
  • 女の子に提供した歌を聴いてオナニーしてそう。そして賢者タイムに作曲する感じ。
  • 好きな女の子に自分の好きなように歌わせることができる職業、彼にとって天職だと思うし、これからも女性歌手にどんどん曲提供してほしい。

*1:出典:ナタリー - [Power Push] 堀江由衣「The♡World's♡End」インタビュー (1/2) http://natalie.mu/music/pp/horieyui09