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母親、「ゆきちゃんが卒業するまでの我慢やから」「お父さんにされてきたこと絶対に忘れんし許したりせん」と言いながら、私が「学校辞めよっか(そしたらお母さんは離婚できて楽になれるでしょ)」と言えば「そんな理由で学校辞めたら悔しいでしょ」と私を往なす。
結局母親は離婚なんかしたくなくって、離婚できない理由を私の就学に見つけているのかもしれないなと思った。離婚、確かに面倒そう。でも父方の親戚との縁が切れるなら素敵なことだと思う。


父親は母親との会話1セクションごとに方言で母親を蔑視する。そんなわけで私は地元の方言が好きではない。
一般的にも私の地元の方言は人当たりが悪い乱暴なものだと思われるらしいから、ちょうどよく積極的に使わずにいる。訛りはきっとあるだろうけど。

問題は方言を使う地元の人間全員が父親と同類に見えることで、偏見的だけど、地元にはいられないなと思い始めている。日常に粗暴さがかいま見える中で生きるのはつらい。今もつらい。


私は1週間ほど前から父親のことを見限ってしまっていて、それからはもうずっと同じ部屋で過ごすことがあっても目を合わせないし、父親に至っては私に向かって故意に牽制を行なってきている。私はそれを無視することで一時的に平穏を保っているフリをすることができているが、やはりつらくて、自室に戻って泣く。

その見限るまでのあるごくわずかな期間には、ほころびがありながらも理想的な父と娘をやれていて、嬉しかったし、なにもかもがうまく行くような気すらしていた。その記憶があるせいで、父親にはこれを言えば喜ぶだろうなとか、父親にはこれをあげれば喜ぶだろうなということを思いついてしまう。その思いつきを実行できる力も金銭的な余裕もあるのだけれど、父親に「こいつは俺の味方で、母親の敵なのだ」とおもわれるのが絶対に嫌で、しない。