卒業シーズンだから卒業したひとたちがこぞってFacebookに長文投稿してるわけなんだけども、その大体が「みんなありがとう」で締められていて心がムニョンモニャモニャとする。「みんなありがとう」、便利ですね? 定型文すぎて20年も見かけ続けてたら全然心に響かなくなってきた。

みんなありがとうと言いつつも脳裏に浮かんでるのは特定の誰かなんだろうなと思う。
特定の誰かへの特別な濃ゆ~い思いを今自分の持ってる文章生成能力フルに使ってアイサンクユーソーマッチを表現したほうが少数ではあれど読み手の心を確実にズキュンとできるはずなのに大衆相手を想定して無難なところに落ち着くためにわざわざキーボードを叩くのはいささかリソースの無駄遣いってもんじゃなくって?

ずっと前、バイト先の退職する上司♀が残した、A4キャンパスノート10ページを埋める在籍者ひとりひとりへのメッセージの羅列はまさに芸術品のようだった。限りあるノートのページ一気に使いすぎでしょとも思ったけどそんな非難は野暮でしょと言わんばかりの篤実さ。在職中は疎ましく思っててごめんなさい、でも忙しさに負けて人を怒鳴る人間はヒステリカルすぎて私には受け入れられなかったよ!いまやご結婚なさったようでめでたい。子どもにはきっと怒鳴らないであげてくださいね♡

感謝も愛情も、ひょっとすると侮蔑すらも、特定の誰かをロックオンしたほうが自分の中で落ち着きを見せる。アイサンクユーは確実に伝えるべきだしアイラブユーは一生において1回しか言わなくてもいいんでない?ってくらい本来は重くあるべきものだしアイヘイトユーは…まあなければないに越したことはないけどそうも行かないからしょうがないね!